酒蔵に満ちる、米と麹の香り
京都・伏見の酒造りの現場には、米や麹から生まれるほのかな香りと、酒造りならではの空気があります。 米を蒸す湯気、蔵の中に漂う香り、そして職人たちの丁寧な仕事。五感を通して、日本酒が生まれるまでの時間に思いを馳せることができる場所です。
杯を傾ければ、米の旨味や香りが口の中に広がり、心地よい余韻が残ります。ここは、350年以上にわたって受け継がれてきた酒造りの歴史と、伝統を守りながら新しい挑戦を続ける玉乃光の姿を感じられる場所です。

戦火を越えて、伏見でつないだ酒造り
1673年に紀州で創業した酒蔵は、1945年、和歌山の酒蔵は空襲によってすべてを失いました。しかし、蔵人たちの情熱までも消え去ることはありませんでした。そして戦後、十一代当主・宇治田福時が再起の地として選んだのは、良質な名水が湧き出る京都・伏見。 時代の移り変わりとともに、日本酒の造り方も変化していきました。当時は、醸造アルコールや糖類などを加えて造る日本酒が主流となり、より多くの酒を生産することが一般的でした。そんな時代の中で、抱いた疑問は、
「米と水、そして麹を使い、本当においしい日本酒を届けることはできないだろうか」。
そして、その思いの先にあったのが 、1964年、業界に先駆けた純米酒の復活でした。
現在は、純米吟醸・純米大吟醸を中心とする「純米吟醸蔵」として、アルコールを添加しない酒造りのみを貫いています。 350年以上の伝統を守り抜くこと。それは過去に固執することではなく、現代の暮らしに寄り添う新しい日本酒の姿へと挑み続ける情熱そのものなのです。


純米酒を復活させた蔵人たちの思い
一杯の日本酒に込められているのは、味わいだけではありません。そこには、350年以上にわたって受け継がれてきた酒造りの歴史と、職人たちのこだわりがあります。
玉乃光の日本酒を味わうことは、単に「おいしいお酒を飲む」ということにとどまらず、長い歴史の中で受け継がれてきた酒造りの文化に触れることでもあります。

京都・伏見を訪れた際には、ぜひ玉乃光の日本酒を実際に味わい、伝統を大切にしながらも新しい挑戦を続ける酒蔵の魅力を感じてみてください。一口ごとに広がる味わいとともに、350年以上続く玉乃光の歩みに触れる、豊かなひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか。
現代の食卓に寄り添う「味吟醸」
- 温度を変えて楽しむ:まずは冷やして香りや味わいを楽しみ、商品によっては常温など温度を変えて、味の変化を楽しむのもおすすめです。
- 食事と一緒に楽しむ:和食をはじめ、さまざまな料理と合わせて、日本酒と食事の組み合わせを楽しんでみてください。
一滴の酒に受け継がれるもの
玉乃光の酒造りをたどると、伝統とは、同じ形を守り続けることだけではないと気づかされました。受け継いできた信念を大切にしながら、時代に合わせて新しい味わいや楽しみ方を生み出していく。その姿勢もまた、350年にわたって酒造りが続いてきた理由なのでしょう。
京都・伏見を訪れた際には、米と水、麹から生まれる味わいとともに、その一杯に受け継がれてきた時間を感じてみてください。

〈店舗情報〉
純米酒粕 玉乃光
玉乃光酒造公式サイト https://tamanohikari.co.jp/
〒600-8415 京都市下京区因幡堂町658-1
TEL:075-352-1673
ランチ 11:30~15:00(L.O. 14:30)
ディナー 17:30~22:00(L.O. 21:30)
ショップ 11:30~15:00/17:00~21:30
※不定休
