ご存知ですか?自然と文化の調和を感じる街、盛岡。
今回ご紹介するのは、歴史と伝統が息づく魅力的な都市です。
自然と文化が織りなすこの町には、多くの見どころと体験が待っています。盛岡市は、豊かな自然と歴史的な名所、そして地元ならではの美食が揃う魅力的な観光地です。四季折々の風景と、伝統的なイベントが訪れる人々を魅了します。
目次
夏のイベント
チャグチャグ馬コ(6月の第2土曜日)
岩手県盛岡市と滝沢市で行われる伝統的なイベント、チャグチャグ馬コから始まる盛岡の夏祭りシーズン。6月から8月にかけて、地元の人々や観光客を魅了する数々のイベントが続きます。
華やかに装飾された馬たちが滝沢市の鬼越え駒形神社を出発し、約13km離れた盛岡市の盛岡八幡宮まで行進します。「チャグチャグ」と鳴る馬の鈴の音が、この祭りの名前の由来です。
おすすめ観覧スポット
滝沢市の鬼越え駒形神社(出発地)や盛岡八幡宮(到着地)は特に見応えがあります。沿道では馬の行進を間近で見ることができ、地元の人々と一緒に伝統を楽しむことができます。
鬼越蒼前神社 住所:岩手県滝沢市鵜飼外久保100-3
盛岡八幡宮 住所:岩手県盛岡市八幡町13-1
補足情報
チャグチャグ馬コ保存会公式ホームページ
盛岡さんさ踊り(8月1日~4日)
チャグチャグ馬コが終わり、夏が本格化する8月に入ると、盛岡市では盛岡さんさ踊りが始まります。この大規模な夏祭りは、毎年8月1日から4日にかけて開催され、街全体が祭りの熱気に包まれます。
特徴
太鼓や笛の音に合わせて踊るさんさ踊りは、華やかな衣装を身にまとった踊り手たちが大勢参加し、その迫力と美しさで観客を魅了します。また、ギネス世界記録に認定された大規模な太鼓のパレードも見どころの一つです。
おすすめ観覧スポット
盛岡城跡公園や中津川周辺が人気の観覧スポットで、特に夜間のライトアップは必見です。夜空に浮かび上がる踊り手たちの姿は幻想的です。
また、地元のグルメを楽しむ屋台も多く出店します。
補足情報
盛岡さんさ踊り公式ホームページ
自然と癒し
南昌荘の美しい庭園と盛岡城跡公園の四季
南昌荘は明治18年に建てられた歴史ある名園で、四季折々の庭の表情が楽しめます。新緑の夏や紅葉の秋など、訪れるたびに異なる美しさを堪能できます。
補足情報
盛岡市公式WEBサイト-南昌荘
一方、盛岡城跡公園も四季の変化を感じられる場所です。
春には一面の桜、夏にはホタルや個性豊かな木々の新緑、秋には色とりどりの紅葉、冬は真っ白でふかふかな雪など、それぞれの季節に異なる魅力があります。
ここは、日本100名城や、日本の歴史公園100選に選出されており、公園から見える岩手山もとてもきれいです。
特に秋の紅葉シーズンは多くの観光客が訪れ、その美しさに感動します。
補足情報
盛岡市公式WEBサイト-盛岡城跡公園
中津川のサケの産卵
盛岡市の中心部を流れる中津川では、毎年9月から10月にかけてサケの遡上が見られます。透明度の高い水と共に、サケが力強く遡上する姿は生命の神秘を感じさせます。
この時期には多くの自然愛好者や写真家が訪れ、サケの遡上する姿をカメラに収めます。川沿いには散策路も整備されており、家族連れで楽しむことができます。
参考動画:中津川にサケが遡上
つなぎ温泉でのリラックス体験
盛岡市には900年の歴史を持つつなぎ温泉があります。
温泉旅館や無料で楽しめる足湯、手湯、さらには温泉たまごを自分で作る体験施設もあり、リラックスしながら楽しむことができます。
つなぎ温泉の湯は、美肌効果が高いとされ、多くの人々に親しまれています。温泉街には多くの旅館や宿泊施設があり、それぞれが独自のサービスを提供しています。
補足情報
つなぎ温泉観光協会公式ホームページ
外山森林公園の滝
外山森林公園には「月影の滝」と「天影の滝」という2種類の滝があります。
一つは吊り橋を渡りながら見られる「月影の滝」、もう一つはすぐそばまで近づいて見られる「天影の滝」です。
夏は木々の緑に囲まれて力強さを感じ、春と秋には明るい太陽の光が差し込み優しさが漂います。
絵画のようなこの光景は、約1時間のハイキングの後に現れ、訪れた人々の心と疲れた体を癒してくれるでしょう。
自然の中でのハイキングやBBQ、日本のそばを食べられます。
この公園は家族連れや自然愛好者に人気の場所で、季節ごとに異なる風景を楽しむことができます。
補足情報
盛岡市外山森林公園公式ホームページ
食と文化
盛岡名物わんこそば
岩手県盛岡市の代表的なグルメ、わんこそばは、何杯食べられるかを競う観光客に大人気のイベントです。元々はおもてなしの料理として振る舞われていた歴史ある盛岡の伝統料理です。
お給仕さんの「はい、じゃんじゃん」、「はい、どんどん」という掛け声と共に、お椀に次々と蕎麦が投入されるので、それをリズミカルに食べ続けます。わんこそばのルールとして、お椀に蓋を閉めるまでは食べることをやめることができません。お椀が空になる瞬間を狙って給仕さんが蕎麦を投入してくるため、最後にはお給仕さんとのバトルを楽しむことができます。
盛岡を訪れた際には、ぜひわんこそばに挑戦してみてください。あなたは何杯食べられるでしょうか?
体験場所
盛岡市内には多くのわんこそば専門店があり、特に「そば処東家」が有名です。予約をすれば団体での体験も可能で、友人や家族と一緒に楽しむことができます。
わんこそば大会
毎年行われるわんこそば大会では、全国から多くの参加者が集まり、その腕を競います。この大会も観光名所の一つであり、見ているだけでも楽しめます。
補足情報
そば処東家公式ウェブサイト
盛岡名物わんこそばの初駒公式ウェブサイト
盛岡観光情報公式WEBサイト-全日本わんこそば選手権
盛岡のリンゴ
盛岡市のリンゴは5月に開花し、9月から11月にかけて収穫されます。特に蜜入りのリンゴは絶品で、訪れた際にはぜひ試してみてください。盛岡のリンゴはその甘さと香りが特徴で、全国的にも高い評価を受けています。
リンゴ園訪問:
盛岡市周辺には多くのリンゴ園があり、観光客も収穫体験ができます。特に「朝島観光りんご園」や「ふじむら農園」では、家族連れでも楽しめるプログラムが充実しています。
また、リンゴを使った地元のスイーツや料理も多く、特にリンゴのパイやジャムはお土産にぴったりです。市内のカフェやレストランでも、リンゴを使ったメニューが楽しめます。
補足情報
朝島観光りんご園
ふじむら農園
南部紫根染と茜染
盛岡の伝統工芸品である「南部紫根染」と「南部茜染」は、鎌倉時代以前から南部地方で愛されています。紫根染はムラサキの根、茜染はアカネの根から採取した自然の染料を使用しており、野草と伝統技術が織りなす美しい工芸品です。
紫根染は落ち着いた美しさがあり、茜染は華やかで可愛らしい印象を与えます。これらの工芸品は着物だけでなく、小銭入れやバッグなどの小物としても人気があり、大切な人への贈り物にも最適です。
現在、南部紫根染と南部茜染を製作しているのは、岩手県盛岡市にある「草紫堂」だけです。すべてが手絞りで作られており、同じものが二つと存在しないため、世界に一つだけのあなただけの柄を見つけることができます。
体験工房
草紫堂では、染め物体験ができる工房も運営しており、自分だけのオリジナル染め物を作ることができます。観光客も気軽に参加できるプログラムが充実しています。
製品の魅力
南部紫根染と茜染の製品は、その色合いと風合いが特徴で、特に着物や帯、スカーフなどが人気です。地元の伝統工芸品として、一つ一つ手作りされる製品は高い価値があります。
補足情報
草紫堂公式ホームページ
鉈屋町の古風な街並み
盛岡市の鉈屋町では、1世紀以上前に建てられた町家が今でも大切に使われています。夏には朝顔が咲き誇り、より一層美しい景色を楽しむことができます。歴史を感じるこの場所で、タイムスリップしたような気持ちを味わってみてください。
散策の魅力
鉈屋町は盛岡市内の歴史ある地区で、江戸時代からの古い町並みが残っています。
南部藩の武家屋敷や商家が立ち並び、歴史的建造物が多く保存されています。現在は観光地としても人気があり、伝統的な建築物や町並みを楽しむことができます。特に古民家を利用したカフェやギャラリーもあり、歴史と現代の文化が融合した独特の雰囲気を味わえます。
補足情報
鉈屋町公式ウェブサイト
盛岡まち並み塾
盛岡の歴史的建造物
盛岡には、数多くの歴史的建造物が点在し、市内を散策することで豊かな歴史と文化を感じることができます。
特に旧盛岡銀行本店は明治時代に建てられた洋風建築で、美しい外観と内部に展示された当時の銀行業務に使われた道具や資料が見どころです。
また、河南地区は盛岡の歴史を色濃く伝えるエリアで、明治期の西洋建築「岩手銀行赤レンガ館」などが文化施設として活用されています。
中津川沿いには風情ある喫茶店「ふかくさ」や工芸品店「ひめくり」、雑貨商「ござ九」などが立ち並び、城下町の風情を感じることができます。このエリアに位置する「ブックナード」は、店主の感性で選ばれた新刊や古書が並ぶ書店で、エッジの利いたセレクトが特徴です。文化の香りが豊かなエリアにぴったりの個性あふれる店で、訪れる人々にとって特別な体験となるでしょう。歴史と文化が交錯する盛岡の街並みを散策しながら、昔と今の盛岡を感じ取ってみてください。
補足情報
盛岡市公式WEBサイト-旧盛岡銀行
岩手銀行赤レンガ館
まとめ
盛岡市は、自然と文化が融合した魅力的な都市です。
夏のイベントや豊かな自然、伝統的な食文化と工芸品、そして歴史的な建造物が訪れる人々を迎え入れます。
盛岡を訪れることで、あなたもきっと新たな発見と感動を得られることでしょう。このガイドを参考に、ぜひ盛岡の魅力を存分に楽しんでください。