鉄と技が織り成す三木の輝き

ご存知ですか?三木市の金物鷲。
今回ご紹介するのは、三木市のシンボル「金物鷲」です。

三木市の金物産業

三木市は、400年以上の歴史を持つ金物のまちとして知られています。鍛冶職人の手作りの技と先進機器の技術、そして良質な素材を駆使して作られる三木金物は、国内外で根強い支持を受けています。特に「播州三木打刃物」は、江戸時代から受け継がれてきた優れた技術と技法により、平成8年には全国伝統的工芸品として指定されました。

金物鷲のシンボル

三木金物の象徴である金物鷲は、その圧倒的な存在感と技術の結晶として知られています。この金物鷲は、高さ3.2メートル、重さ約1.5トン、両翼の長さ約5メートルという巨大なオブジェであり、3,300もの三木金物から組み上げられています。その壮大な姿は、見る者の心を奪います。

金物鷲の歴史

金物鷲の起源は昭和8年にさかのぼります。当時、三木町(現三木市)は大水害に見舞われ、町民の沈んだ気運を盛り上げるために様々なアイデアが募集されました。その中で、金物鷲の提案が採用され、昭和27年に三木金物見本市で初代金物鷲が製作されました。

金物鷲はその後も改良を重ね、昭和47年にはニューヨーク・ナショナル・ハードウェアーショーで初めて海外で披露されました。平成18年3月にはドイツのケルンで開催された国際ハードウェアメッセにおいて展示され、ヨーロッパでもその雄姿を披露しました。

三木金物まつり

『三木金物まつり』は1952年に4日間にわたる金物見本市として始まりました。現在では例年、市内外から約16万人の来場者が訪れる三木市の一大イベントとなっています。金物の展示のみならず、地元の学生によるダンスパフォーマンスや丸太切り競争、農業まつり、B級グルメの露店など、さまざまなイベントが行われ、来場者を楽しませています。
しかしながら、金物鷲は三木金物まつりの開催期間(2日間)しか目にすることができませんでした。仮設タイプのため長期間その姿を保てないという制約があり、どうしてもイベント開催時のみの公開となっていました。
三木金物まつり公式HP

常設型金物鷲の設置

そこで、三木金物をより広くアピールするためのシンボルとして、関係者の念願であった常設型タイプの金物鷲を設置することとなりました。常設型金物鷲は、約6,000点の三木金物を使用し、横幅4.5メートル、前後幅4.0メートル、高さ2.4メートル、重さ約2.5トンの壮大なスケールで作られています。

金物鷲の展示場所と詳細情報

常設型の金物鷲は、道の駅みきの1階に設置されています。ここでは年間を通じてその壮大な姿を多くの人々に楽しんでいただけます。

  • 展示場所: 道の駅みき 1階
  • 住所: 兵庫県三木市福井2426

詳細情報

組み立て動画
金物鷲の組み立て動画はこちらからご覧いただけます。ぜひ、その圧巻のプロセスをお楽しみください。

三木金物商工協同組合連合会

三木金物商工協同組合連合会は、金物製造業と金物卸業の集合体です。詳細はホームページをご覧ください。
三木金物商工協同組合連合会のホームページ

金物展示即売館

三木金物についてもっと知りたい方は、金物展示即売館をご覧ください。
金物展示即売館

三木金物の未来

三木金物は、皆さんにとってのDIYライフを豊かにし、日本のモノづくりの心と文化に触れる絶好の機会となるでしょう。誇りと技術が詰まった金物鷲は、その象徴として、皆様をお迎えします。