【五重塔】

日本の五重塔は、五重の屋根を持つ仏塔のことを言う。下の屋根から、地(基礎)、水(塔身)火(笠)、風(請花)、空(宝珠)という意味があり、それぞれが5つの世界(五大思想)を示し、塔自体が仏教的な宇宙観を表している。

代表的な五重塔として、京都の醍醐寺、奈良の興福寺があり、国宝に指定されている木造の五重塔は、日本で11カ所存在している。その中でも群を抜いて長い歴史を持つのが、法隆寺の五重塔であり、建築創建は607年で日本最古の木造建築として知られている。

五重塔は、その技術力も高く、1300年もの間、天災や地震に耐え抜いてきた。このような高い技術力も、日本の誇るべき財産とも言えよう。勇壮としたその姿は、これからも日本の歴史を見守っていくに違いない。

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