
江須崎島~すさみ町~

和歌山県すさみ町にある江須崎島。
太平洋の枯木灘に突き出た陸続きの島となっており、その島内の多様な植生が「江須崎暖地性植物群落」として国の天然記念物に指定されています。
島の入口に構える鳥居をくぐると島内を周遊する遊歩道が始まり、島の植物が生み出す新鮮な空気を肌で感じることができます。
また、島内全域が江須崎明神(春日神社)の神域となっており、遊歩道内に構える社務所をくぐると、本社と境内社の2つの社殿を参拝することができます。
この社殿の構える場所で耳を澄ますと、木の揺れる音や野鳥の鳴き声の裏に、波の音が聞こえてくるなど、自然の治癒を感じられるヒーリングスポットとしてもおすすめです。
遊歩道をさらに進むと、より植生の内部を体感することができ、暖地性植物が織りなす自然アートのような美しさが広がっています。
しばらくその植生内部を歩くと、木々の間を縫っていた太陽と波の音が次第に膨らみ始め、少しずつ海の近さを取り戻していきます。
そして、太陽の光に遅れて目に入る枯木灘の海岸美が、島の外からの潮風を感じさせてくれます。
遊歩道は島の先端部まで続いており、その行き着く先には、現在も枯木灘を通る船舶を見守る灯台が構えています。
大地構造の歴史とその自然環境が生み出した島の植生、それらを神域や天然記念物として保護し、現在でも人々が触れられる場所となっている江須崎島とその暖地性植物群落。
前回ご紹介した「日本童謡の園」の遊歩道内の下り階段より、江須崎島の海岸へと続いておりますのでご気軽にお越しください。
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