
大麻止乃豆乃天神社と円照寺

大麻止乃豆乃天神社(おおまとのつのてんじんしゃ)
何と長い名前の神社でしょうか。地誌「新編武蔵風土記稿」(1828年)等の資料では、丸(円)宮社と称されています。平安時代の法典である延喜式に内社として記載される由緒ある神社です。
現在の社殿は、通称天神山の中腹に、多摩川を臨み配置されています。
本殿の建築は、1867年頃の建立です。建物の軸部・壁面のほぼ全面を埋め尽くす彫刻群はすばらしく、江戸時代末期において大工等の職人の技術が頂点に達した時期における社殿の典型例としてあげることができます。
祭礼は、天王様祭礼が7月中旬、風祭りが9月1日、秋の例大祭が10月上旬におこなわれます。
円照寺
大麻止乃豆乃天神社の隣に円照寺が建っています。
創建は明らかではありませんが、1587年に再興したと記されています。境内には正面に山門、本堂があり、左手の山際に十王堂が配置されます。本堂の建物は、火災により消失したものを、1779年に再建したと言われます。木造の寺院本堂建築としては、市内で最も古いものです。左手の一段高いところにある十王堂は、18世紀中期建立の建物です。
明治以降は、稲城第三小学校の前身の教場として使われ、教育面でも大きな役割を果たしました。
この記事が気に入ったらいいね!最新記事をお届けします