Art

桜は精神世界・ 死生観と結びついている

シュガーアートのパフォーマンスにて描いた作品である。 かつて青いバラが存在することは、 自然界では起こりえないと言われてきた。
青いバラの花言葉は、「不可能」 であった。 しかし、 現実に青いバラが誕生し、 花言葉は「夢叶う」と変わった。 どんなときもあきらめず、 夢や目標を宣言することで少しずつ成長してきた自分自身の経験とリンクさせ、一気に描き上げた作品である。
『シュガーペイント』 とはお菓子をデコレーションする技術を応用して生まれた視覚と嗅覚で楽しめるアートである。 シュガーアートは、 砂糖のクリーム(粉糖+卵白)を使用し、デコレーションする食べられる作品であるが、
『シュガーペイント』は、砂糖のクリーム(粉糖+卵白)に加え、非可食の素材である絵の具やコーティング材を使用することで、長期間アート作品とし
て楽しめる。 本作品は、 半永久的に保存可能。

Artist

生きているエネルギーを絵で表現
西村 麻里

熊本県出身。広告代理店を経て、コピーライター、クリエイティブディレクターとして独立。コピーライターとして国内外で数々の賞を受賞。2015年のロサンゼルスで個展を皮切りに、ニューヨーク、ミラノ、ロンドン、パリと世界中で個展を開催。ニューヨークと東京を拠点に、世界中を飛び回る。独自の色彩とパワーで生きているエネルギーを絵で表現し続けている。

Art Style

和の要素を取り入れ、独自の色彩で表現する
油絵

西村麻里の描く絵は、パワフル、パッションがあると言われる。描くときは下描きをすることなくまずはインスピレーションで、手で、その指でキャンパスを触りながら色を塗り重ね、最後に筆で追っていく。幼少の頃から、龍が大好きで、ただもくもくと龍を描いてきた。作品にもよく龍がよく登場する。描く龍は、優しくて尊くて、美しい。人生の中に溢れる幸せとその背景にある苦しさ切なさ哀しみ、西村麻里の作品は和の要素を取り入れ、独自の色彩で表現する。ポップな絵を描くときは、主にアクリル絵の具を使用している。また、「岩絵の具」、時には「神社の砂」を混ぜることがある。
すべての深い感情を描きたいと彼女は思っている。とてもうれしい時、とても悲しい時に無性に絵を描こうという気持ちになるという。自分との対話を大事にしながらキャンパスに向かう。

Roots

目を閉じていても色が見える

彼女は、人や文字に色や音に色を感じるいわゆる共感覚、シナスタジアである。目を閉じていても色が見えるという。幼い頃は、自分が人と違うことで悩んだこともあった。今は人の心を色で受取り、人が見えないものが見えることを個性と捉えている。卓越した色彩感覚は、絵に生かされる。色彩が特徴的だといわれる所以である。全体が俯瞰で見え、色もインスピレーションで浮かぶ。幼少期から波乱万丈の人生であった彼女はいう。「それを乗り越えてきたから今がある」と。どんな逆境のときでも常に前を向き、そのエネルギーを絵で表現し、誰かに渡していく。